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第6回 美容室

東京に来てから、というか大学生になってからは理髪店ではなく背伸びして美容室なんてところに行ったりしている。小、中学校の頃は髪を切るのもめんどくさがってるような子どもだった。というより、保育園に通っていた頃、理髪店のおっちゃんに「じっとしなさい」と怒られたのがトラウマになっていたからかもしれない。

高校になった頃、父親が結構通販が好きで、「フロービー」とかいう、髪を切るマシンを買った。掃除機にそのマシンをセットし、掃除機の電源を入れ、髪を吸い込みながら切るというとんでもないマシンだ。切るというよりは引きちぎっているという表現の方が正しいだろう。まあ、あんまり髪型にこだわっていなかった僕はそれで充分だったんやけど・・・。

大学生になるとさすがにフロービーというわけにも行かず、思い切って美容院に行ってみることにした。やっぱり女性が多かったけど、中には高校生の男の子もちらほら。おいおい、僕はフロービーやったのに、やっぱり都会の子は田舎もんとは違うんやなーって思った。
美容院では、今でも慣れないことがある。

まず、女性のスタッフに髪を切ってもらうこと。なんか恥ずかしい。いやいや、そんなに頭さわらんでいいからって思ってしまう。ああいうお店で働いているスタッフはやっぱりきれいな人が多いからなおさらだ。できるだけ髪を切ってもらっているときは目を合わせないようにしている。

そして、なんといっても、髪を切ってもらっている間のスタッフとの会話。スタッフA:「今、学生?」僕:「はい。大学院生です。」スタッフA:「大学院って何?大学とは違うの?」僕:「大学院は大学卒業した後に行くとこで、2年間行きます。」スタッフA:「へー、なんか大変そうだね!何を勉強してるの?」僕:「機械の設計をどうすれば人間が使いやすくなり、ミスも減るかみたいなことを研究してます。」スタッフA:「そうなんだー。なんか難しそうだねー。」二人:「・・・・・・・・」

また、別の店では、スタッフB:「今、学生?」僕:「はい。大学院生です。」スタッフB:「大学院って何?大学とは違うの?」僕:「大学院は大学卒業した後に行くとこで、2年間行きます。」スタッフB:「へー、なんか大変そうだね!何を勉強してるの?」僕:「機械の設計をどうすれば人間が使いやすくなり、ミスも減るかみたいなことを研究してます。」スタッフB:「そうなんだー。なんか難しそうだねー。」二人:「・・・・・・・・」

90%以上がこのパターンです。えっ、これって僕が悪いんかな?っていっつも思ってしまう。なんかあまりにも沈黙が続くと僕のせいみたいやから、無理に「ここで働いてどれくらいになるんですか?」とか、「髪を切るのはやっぱり自分の店なんですか?」とか、話かけたりするけど、あんまり話しかけても向こうも仕事やし、邪魔されたくないかもしれんし、僕もあんまり話しながら髪切ってて大丈夫なんか不安になるし。とりあえず、僕は話しかけずにもくもくと切って欲しいです。逆に話しかけるとこっちも気をつかってしまうので。
というわけで、今も変わらず髪を切るのは苦手です(-_-;)

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