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ホノルルマラソン
開催月 12月
お勧め度 ★★★★★
感想 初めてフルマラソンを走ったのが、この大会。
常夏のため朝、5時まだ真っ暗な中スタートする。参加人数は2〜3万人。日本人が6割くらいいるような気がします。でも、出たくなるのがわかる大会です。
途中ハイウェイを走る時は、さすがに沿道の応援も少なくなりますが、それ以外は常に誰かに応援されます。だから苦しくても頑張れました。
しかも、制限時間がないからゆっくり歩いてもゴールすることもできます。ゴールしてもらえる完走Tシャツをもらうと「あー、やりとげた!」みたいに感動がこみ上げてくるものです。
コースは後半にあるダイヤモンドヘッドの坂はきついけどそれ以外はほとんど坂もなく走りやすいです。
この大会のおかげで、フルマラソンまた走りたくなりました。この大会は時間に余裕がある人なら出たほうが良いと思います。
■紹介
朝、4時前にスタート地点近くのホテルみたいなとこまでバスで移動。そこで、ツアー参加者全員でエアロビみたいなのをやる。わいわいかなり楽しい雰囲気だった。その頃、すでに和歌山のロゴが入ったランニングシャツを着ていた僕を目ざとく発見したおばちゃんが僕に声をかけてきた。「お兄ちゃん、和歌山からきたん?おばちゃんも和歌山から来たんよー。息子と一緒にきたんやで。」と息子を紹介してくれるが、息子はなんか不機嫌そう。無理やり母親に連れてこられたんかな・・・。でも、僕は早速「和歌山」のロゴが生きていることに満足していた。

スタート地点までは徒歩で移動。自分のゴール予想タイムによってスタート地点が分かれている。僕はサブスリーを狙っていたからどうしても前の方からスタートしたかった。なので、途中でWさんとお互い頑張ろうと誓い、がっちり握手をした後、ものすごい人ごみをぬってできるだけ前に行こうと頑張った。なんとかゴール予想タイムが3時間というところまでたどり着けたが、まだ前にはたくさんの人が。でもそれ以上前にいけそうになかったので、ここで我慢して、ウォーミングアップを始める。しかし人が多すぎて充分にできなかった。

そうこうしているうちにスタート。人数が多いということと、長い戦いということもあってスタートの時はそれほど緊張しなかった。朝5時ということもあり、まだ真っ暗だったが、花火がその暗闇を破るかのように何発も打ちあがり感動的だった。・・・はず。僕自身は前へ行くのに必死だった。サブスリーのためには1km当たり4'15"以内で走らなければならない。それが頭にあったから、スタートから出遅れたのでは後々きついと考えていた。最初の遅れなんて後からいくらでも取り戻せると本には書いていたが、どうしても不安だった。

かなりの人が僕より前にスタートしていたため、抜いていくにはジグザグに走るしかなかった。かなりとばしたつもりだったけど、最初の1kmは5'30"以上かかった。さらに焦った。それで、人を抜くために歩道に上がり、さらには芝生まで走った。その時、暗がりだったので気付かずに芝生の水溜りに足を思いっきり突っ込み、靴がぬれてしまった。まあ、そんなことおかまいなしに、とりあえず、走りやすくなるまで我慢しようとスピードをあげて走った。

5km過ぎになると、ようやく人もばらけだし、走りやすくなった。タイムは確か21分くらい。まあなんとか遅れも取り戻せたし、これからは本来のペースで頑張ろうと思った。日はまだ昇っていなかったが、暑くなってからではのどの渇きも早くなるだろうと思い、早めの給水。うまく飲めず、おぼれそうになる。しかも、大量にこぼしてしまいシャツがぬれまくり、体にはりついて気持ち悪かった。あれだけ給水の練習したのに・・・。からだに水を少しかけたが、ちょっと寒いくらいだった。まだ、水はそれほど必要ないように感じた。

シャツが少し冷たかったが快調に走り続けていた。しかし、12km過ぎ。右足に違和感を感じた。ふくらはぎの筋肉がぼこっと上に上がるような感じ。これやばいかもと思った。前日まで、ハワイを満喫しようとマリンスポーツやショッピングなど体を動かしすぎたせいかも。頭の中に不安がよぎる。このペースで最後まで走れないかも・・・。急に心臓の鼓動が速くなっているのが自分でもわかった。これは一時的なものだと自分に言い聞かせながら、ペースを落とさないように走った。15km過ぎ。また同じような症状が右足に現れた。不安は大きくなる一方だった。これ、最後まで走るのも無理かも。いつの間にか走れるとこまで走ろうという気持ちに変わってしまっていた。ハーフをちょうど過ぎた頃。時間は1時間25分くらいだったはず。右足が思いっきりつった。そのまま転倒。あまりに痛くて、しばらくうずくまってしまった。運悪くハイウェイだったので周りに人もいず、なんとか自力で立ち上がり、ふくらはぎの筋肉を伸ばすように頑張った。かなり悔しかった。そうしているうちにも何人もの人に抜かれていった。自分はこれまで苦しい練習をしてきたのに・・・。練習ではもっと走れたのに・・・。もうやめたいそうまで思ってしまった。

でも、せっかくここまできたんだ。これも経験だと自分に言い聞かせた。しかも、ハワイまでわざわざ走りに来て途中棄権するなんて絶対許せなかった。それに、どうしても完走Tシャツ欲しかったし(^_^.)
しばらくは足を引きずりながら、走ったり歩いたりを繰り返していた。右足をかばって走っていたせいか左足までつってしまい、もうとても走れるという状態ではなくなっていた。それでも、後ろから抜いていく人たちに「頑張れ」と声をかけられたり、肩をぽんとたたかれたりして、頑張ろうという気持ちになることができた。この大会はお祭りみたいな雰囲気であったことも救いだった。マラソンコースの近くに住む人たちがお菓子や果物を差し入れに持ってきてくれて沿道で応援してくれていた。走っていてこんなにお腹がすくのは初めてだった。そういう差し入れがあると必ずもらうようにしていた。
ハーフを過ぎてからは本当に1kmが長かった。日も昇り始め、気温も上がり、体力的にもかなりきつくなってきた。走ったり歩いたりの繰り返しで、足にも負担がかかりすぎていて、思うように動かなくなっていた。それでも走ろうという気持ちをつないでいたものは・・・。
完走Tシャツだった。あの存在でかかったなー。
ゆっくりしか走れなくなって気付いたこともたくさんあった。それは応援されるというのは本当に嬉しいということ。あー、自分は走っているんだと実感できた。タイムを気にせずにゴールしたいとも初めて思えた。それまでは大会に出ると良いタイムで走るということが目標であった。ゴールすることは当然のことのように考えていた。でも、走りきるということがどれほど難しいのか痛感した。走りきることだけでも充分価値のあることなんだと感じた。
37km過ぎにビールを配っていたので、ついつい飲んでしまった。でも本当においしかった。まあ、ほんまは走っている時にビールを飲むなんて考えられんけど・・・。
そして、最後の難関ダイヤモンドヘッド。あの坂は本当にきつかった。上をみてもこれでもかというくらいに上り坂が続いた。もう歩いて上ることしかできなかった。なんとか頂上までたどりつき、後は下り坂。下り坂も足に負担がかかるのでゆっくりゆっくり走り続けた。そして、最後の800mの直線。周りは多くの観客に埋め尽くされ、自分が本当に主人公になれた気分だった。あんなに気持ちの良いゴールは今までにない。最後は写真を意識して両手を挙げてゴール。あの時の達成感は今でも覚えている。あの時の足の痛みも(^_^;)
記録は3時間34分32秒。途中で足がつったけど、4時間切れたので満足だった。でも次こそはサブスリーとその時心に決めていた。
マラソンなんてもうやらないとはその時は思えなかった。次こそはやってやる、そういう気持ちにさせてくれた。
本当に今まで経験できなかったことばかり経験できたので、良い思い出になった。またいつか参加したい。その時は勿論サブスリーでゴールする。



■成績

種目 フルマラソン
順位 908位/26407人中
記録 3時間34分32秒