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第58回富士登山競走
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■レポート

■前日
今回の大会は遠征なので、前日から会場入りすることに。
これは小学校の全国大会以来やわー。あの頃は、交通費を浮かせるために、大阪から夜行バスに乗って東京まで行った。朝6時くらいに東京についてしまい、店の開いていない原宿の竹下通りを家族でうろうろしたのを思い出した。大会を控えているのに、かなり歩き疲れたんよなー。みたいなことを思い出しつつ、電車で富士吉田駅に向かった。

途中使った富士急行は未だに駅員さんが切符を切るという形やった。ちなみに僕の地元もそうなんやけどね(^_^;)懐かしいボックスの電車やった。
富士山が近づいてくるにつれて、かなり緊張してきた。先月の練習会を思い出してしまう。ほんまきつかったから、明日完走できるのか不安になってきた。練習会を終えた直後は本番は棄権しようとまで考えたくらいやったから・・・

富士吉田駅に到着。スタート地点になる市役所に向かった。これが結構遠い。また、小学校の時のように無駄に足を使ってしまっているような気が・・・
受付を済ませ、この日は走っていなかったから、走ってホテルに向かうことにした。またまたこれが結構遠い。市役所からは緩やかな坂がだらだら続く。リュックを背負っているからかなりしんどい。結局30分近く走ってホテルに到着。走ってホテルに向かってほんま良かった。歩いてたら1時間くらいかかってたかも・・・

ホテル代は現地払いだったことを忘れていて、ここでお金を払ったために残金わずか。これはやばいと思い、コンビニに向かったんやけど・・・ATM無し。違うコンビニに移動。ATM無し・・・全然コンビニエンスじゃないやん!やたら消費者金融の無人機はあるのに(300mおきくらいに)というか、東京はコンビニがほんま便利すぎるんかも。よく考えたら僕の地元のコンビニにもATMなんてなかった気が・・・コンビニにもどれだけ便利かわかりやすいように☆つけて評価するようにしたらわかりやすいかも・・・めっちゃ便利、かなり便利、まあまあ便利みたいな感じで。和歌山のだとまあまあ便利がやっとかな・・・
ということで、結局お金は下ろせず、無駄に足を使ってしまった。遠征=体力浪費は僕の場合成り立つことが証明された。


■レース当日
今回は練習会での失敗を活かした準備。
日焼け止め(ハワイで買った強力なやつ)、小さいウェストポーチ(ゼリー飲料2つと1000円札一枚入り)、帽子(結局かぶらんかった・・・)
不安材料は前日無駄に走りすぎたこと、そしてコースが坂道ばかりだということ(大会全否定です(^_^;))

朝は4時過ぎに起きた。前日、夜遅くまでイメージトレーニングのしすぎ(?)で寝付けず睡眠時間は3時間ちょっと。
ホテルを6時過ぎに出発。ホテルからスタート地点の市役所までアップがてら走りながら向かう。市役所に向かう途中、富士山を見上げた。あのてっぺんまで行くんかー。大丈夫かな・・・めっちゃ不安になる。でも、と同時にこたおさんが言っていた日本一高いところがゴールって素敵じゃないかっていう言葉も思い出す。複雑な気持ちで胸がいっぱいになった。

ホテルで一度日焼け止めは塗ったけど、もう一度塗る。水ぶくれめっちゃ恐れてます。
スタート地点に10分前くらいに行くと、もう既にすごい数の人が並んでいた。それでも前の方に並んだ。スタートはできるだけ前から。これだけは毎回実行するようにしています。

そして、スタート。今回はほとんど坂道なんやけど、スタートから数百メートルは平坦な道。スピードが上がる。この時、順位10番以内。
数百メートル後。坂道に入る。失速。ごぼう抜かれ(そんな言葉あるんか・・・)だらだらと坂道が続く。目の前に富士山が!気圧される。さらに失速。さらにごぼう抜かれ(ほんまそんな言葉あるんかしらんけど)。

ようやく、長い坂道を抜け、数百メートルの平坦な道。やけど精神的ダメージが大きくて、スピードは上がらず。
浅間神社に入り、また坂道が始まる。と同時、失速。それに伴いごぼう抜かれ(ていうか、こんな言葉ないやろうけど)ほんまに後ろから抜かれる一方。
集中力も早くも切れ始める。なんかめっちゃのど渇いてる。気持ち悪い。脱水症状かな。こんなまだはじめの段階でこれ?やばすぎるやん・・・走ることをあんまり考えれなくなっていた。

限りなく続く坂道。給水所まだ?前を走っている人を見るとどうしても先が長く感じてしまう。実際長いんやけど・・・中の茶屋に到着。最初の給水所。スポーツドリンクを飲む。また自分がインフルエンザにかかったときのことを思い出してしまう、気分が悪くなる。インフルエンザにかかったとき、水分補給にと医者から、スポーツドリンクを飲むように勧められ、飲んでたんやけど、それ以降、どうしてもスポーツドリンクが好きになれんかった。水飲んだ方がいいかも。
1分くらい給水に時間をかける。ほんまはもっと休みたかったけど、制限時間がきついからゆっくりはできん。それにこのまま棄権してしまいたいという気持ちにも負けてしまいそうやったから。

そこからはまた坂。この坂ははほんまにしんどかった。何度歩こうと思ったことか・・・。でも、ここで歩いてしまうともう二度と走り出せんような気がして、ほんまゆっくりやけど走り続けた。この時既にかなり弱気やった。まだ登山道にも入ってないんやろ?こんなんありえんわ。せめて登山口スタートにしてよ。ってレースを恨んだ。気持ちも悪い。それでも、こんなところでレースを辞めるわけにはいかんと気持ちを切らさんようにした。あんだけ、色んな人に富士登山競走に参加するんよーって言った手前、まだ富士山に登ってもないところで棄権なんてさすがに恥ずかしかったから。皆に言うことで簡単には棄権できんような状況に自分を追い込んだっていうのも実はあったんかもしれん。じゃないと、弱い僕はすぐ楽な道を選らんでしまってたやろうから・・・

ようやく最初のチェックポイントの馬返しに到着。ここでは水をメインに飲んだ。「ここから5合目まで4km」の表示が嬉しかった。案外近いかも!それに、この前の練習会では2合目以降は一度登ってるし。少し気持ちが楽になる。本格的に山に入るので、ここからはあまり走らず、歩いて登ることにした。

馬返しからが1合目と勘違いしてた僕は途中、1合目の立て札を見つけたとき、気分がかなり萎えた。馬返し=0合目ってことだったんやね(^_^;)
それでも、2合目をむかえると、かなり自信が出てきた。これからは知ってる道やし、馬返しから2合目まで歩いて登っているときは案外しんどくなかったから。

順調に歩を進める。なんなく5合目まで到着。タイムも悪くない!
さあ、ここからが本当の戦いや。

・・・
・・・
・・・
なかなか6合目が見えない。上を見上げるとはるか遠くに山小屋が!!めっちゃ遠いやん!6合目ってあんなに高いところにあったっけ?練習会の時は5合目から6合目まではそんなに時間かからんかったはずやのに・・・それでも、歩けばそんなに遠くはないはずと思い、なるべく上を見ないように歩き続ける。
ただひたすら遠い。6合目まで行くのにこんな時間かかってたらやばいやん!時計を見る。制限時間に間に合わんかも・・・

・・・
・・・!!
山小屋は7合目でした(~_~;)めっちゃ安心した。ていうか、一回登ってて覚えてるとか言ってたくせに完全に忘れてるやん!
でも、かなり自信につながった。いける!絶対いける!
少し余裕が出てきたせいか、足取りも軽い。次の山小屋も近く見える。

8合目までも難なく到着。安心しきっている僕はここでジュースを買うことに。ジュースを見る。・・・!!コーラ飲みたい。コーラ飲みたい!コーラ飲みたい!!僕:「コーラ下さい!」店員:「コーラでいいの?」僕:「コーラで!」誘惑に負ける自分。一口飲む。後悔。なんでコーラにしたんやろ・・・。荷物が増え、歩きにくくなる。さらに後悔。もったいないけど、途中で捨てる。
気分的にもタイム的にもまだ余裕はあった。やけど、足がつり始める。なるべく段差のないところを選んで登るようにする。それでも、山小屋の前は階段になるので、ほんまにきつかった。一歩一歩慎重に歩いた。ちょっとでも無理をしたら足が完全につってしまい、動かなくなりそうやったから。

本8合目到着。もう頂上は見えている。ここはチェックポイントやったから、給水があると思ってたんやけど、なかった。かなりのどが渇いていたので、またコーラ・・・じゃなくて、水を買おうか迷ったんやけど、残金600円だったので辞めておいた。2000円くらい持ってた方が良かったかなー。って、前日お金下ろせんかったから1000円が限界だったんやけど(T_T)

ここからがほんまにしんどかった。酸素が薄いせいか、急激に眠気に襲われる。歩いてるのにめっちゃ眠い。少し立ち止まって目を閉じると、そのまま倒れそうになる。眠気覚ましにゼリー飲料を飲むけど、効果なし。意識が段々薄れてくる。頂上が遠くに見える。
自分は天国への階段を上ってるんかな・・・階段といえば、怪談。深夜にやってたドラマ怖かったな。あれいつ見たんやったっけ。テレビで見たっけ。映画館やったんかな。映画館でそんなんみた記憶ないし。そういえば、呪怨2見たいなー。でもあれって、まっちゃんがシネマ坊主で全然面白くないって言ってたっけ・・・
完全に夜寝る前の寝ぼけた状態やった。
ここまで、来たけど無理かも・・・。そんなことが頭をよぎる。このまま倒れて担いでいかれるんかなーって。目も虚ろになってきた。視界がかなり狭くなる。せっかくここまできたのに・・・やばい、泣いてしまいそうや。めっちゃ悔しい。やっぱり自分は弱いんかな。負けたくない・・・めっちゃ小さな一歩を踏み出す。負けたらあかん、負けたらあかん、負けたらあかん。自分に言い聞かせる。「諦めたらそこで試合終了ですよ。」って安西先生(スラムダンクより)の言葉も思い出す。
もうすぐ、頂上や!あの鳥居を越えれば・・・
もう足だけで階段を上ることができず、手を使いながら上る。

そして、ゴール。めちゃくちゃ達成感があった。箱根駅伝のコースを走るっていう大会に出た時よりも。めちゃくちゃ眠かった。2日間連続で徹夜のバイトした時よりも。

すぐにひざまずいた。眠気に勝てず、その場で眠ってしまう。下が砂利だったので、痛くて目が覚めた。金縛りにあったようにその場を動くことができんかった。なかなか動かん体を頑張って動かして、休憩所に移動。たたみがあり、そこに倒れこんだ。すぐに寝た。頂上だけあって、寒くてすぐに目が覚めた。
気分が悪かったけど、あんまり長居はできんかったから、そのまま下山開始。早く5合目に行きたかったから、走り下りる。すべる。転倒。凹む。歩きに変える。下山はそれほど時間がかからんと思ってたのに、かなり時間がかかった。富士登山が過酷なレースと言われるのはこの下山もあるからなんかも。そう思った。
全身どろどろになるし・・・。目にも砂埃が入っていた。

6合目からは、しばらく平坦な道が続いた。頂上でゴールした時のことを思い出した。あきらめんで良かった。練習会がほんましんどくて出場もためらうほどやったから。ほんまあきらめんで良かった。あのまま自分に負けて倒れこまんで。
そう思うと、ほんまに泣けてきた。黒い涙がこぼれた。完走して泣いたことなんかなかったのに・・・。結果が悪くて悔しくて泣いたことはあったけど・・・
ほんまにめっちゃ感動した!



■ラップ

チェックポイント タイム
馬返し 54分08秒
5合目 1時間51分02秒
本8合目 3時間32分05秒
山頂 4時間13分



■成績


種目 山頂コース男子
順位 種目別549/991 総合567/1028
記録 4時間13分32秒



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開催月 7月
お勧め度 ★★★☆☆
感想 登山レースでは日本一過酷といわれているレースだけあって、本当に厳しかったです。全体の95%以上が坂道です。実際に富士山を登り始めるまでにも坂道を13km近く走らないといけません。この時点で気持ちが結構萎える可能性があります。
給水ポイントは最初は多くありますが、8合目を超えると山小屋で自分で購入しなければならなくなります。お金を持っていく必要があると思います。
日焼け対策もしておかないと、後で大変な目に遭います。(経験談)
このレースの厳しいところは山頂まで到達しても、その後、5合目まで自力で下山しなければならないということです。下山道は砂道なので、砂埃がひどく、全身泥だらけになる覚悟をしておかなければなりません。あまり良いシューズは履いていかない方が賢明だと思います。このレースでシューズが使い物にならなくなる可能性がかなり高いので。
自分の精神力を鍛えたい、達成感を味わいたいという方にはお勧めのレースです。